夏の暑さと冬の寒さを防ぐこと。
家の重要な機能のひとつに、断熱があります。
伝統的な家ならば、土壁だったり、板倉だったりと、その土地で得られるものを利用して、積み重ねた知恵や技術で、暮らしとのバランスの中で必要なだけの断熱を施してあるでしょう。
それが文化というものだと思うのですが、トラックハウスはどうするか?
構造や、スペースの制限、走ることで生じる振動や水の浸入など、これまでの家と同じようにはいかない点も多くあります。
できるだけ、文化や自然に学び、環境に負担がなく、心地よい選択をしたい。
時間も限られた中での、今の段階での結論は下の通りです。
手づくりですから、あとから良い手が見つかれば作り直せばいいとも思っています。
通常の建築の手法が通用しなくてオリジナルを考えなければならないこともあります。暮らす上で本当に必要なのかを問い直すことも忘れたくありません。まだまだ作りながら考えていますが、知恵や知識がまだまだ足りず、未定のところもあります。気づいたことなどありましたら、ご教授いただけると幸いです。

 

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外壁は、杉板張りにしました
杉板はセルロースの細胞膜の間に空気を閉じ込めて、断熱効果は抜群です
直射日光の当たる壁面の裏に手を当てると、その断熱効果がはっきりと感じられます
といっても、厚さ12mmなので、それだけでは物足りない
内壁も12mmの杉板を張りますが、外壁と内壁の間の50mmの中に断熱材を入れます

断熱材として、部分的にグラスウールを入れました
細かいガラス繊維がちくちくと痛くて痒くて大変です
なんでこんなもん使うんだと思ったけど、軽くて燃えないというのが最大の利点かもしれませんね
あーしかし、痒い〜!
できれば使いたくない素材です

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どうしてもグラスウールのチクチクが嫌いです
これが壁の中に入っていると思うだけで、いつか改造や補修などで板を外す時のことを考えても、最終的に廃棄する時のことを考えても、やはり使いたくないと思いました
なにか他の方法をと考えていたら、岡野さんが古くなったキャンピングマット(銀マット)をくださいました
この銀マットの断熱性は、テントの中でよく知っています
地面に熱が逃げるのを食い止め、これがあるとないとでは、テントの快適性が全く違います
アルミの銀色の面を外側にして、2枚ずつ入れました
とたんに、家の中があたたかくなるのがわかります
身の回りに使えるものは色々あるものです

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寒さは足下から来ますから、ここはかなり重要です
だからといって、足裏に感じる心地よさも犠牲にしたくはありません
床板は、厚さ30mmの杉板を張ります
これだけでおそらくかなりの断熱でしょう
杉板の下の30mmほどの空間には、なにか断熱材を入れるつもりですが、なにを入れるかまだ決めかねています
フレームの下には、ポリカーボネートのプラダンを張る予定です
トラックの荷台からの浸水や地面からの湿気対策が必要かと考えて

屋根
直射日光の降り注ぐ屋根は、いちばん断熱が必要な場所です
しかも、屋根にはガルバリウム鋼板を張りましたから、炎天下では目玉焼きが出来そうな熱さになるでしょう
逆に夜は、放射冷却によって家の熱が宇宙空間へどんどん放出されるはず
しかし、屋根の上は”屋上”として、歩き回ったりしたい
だから、ガルバリウムの下に柔らかい断熱材を入れることは出来ません
いろいろ調べて、ここは化学の力を借りました
「セラミックカバーCC100」、特殊断熱コーティング材です
遮熱、断熱、防音、防水、防錆、防塩、不燃、、
しかも、接着性や弾性があって、剥離やひび割れも心配ない
これだけの性能があれば申し分ありません
少々お高いのですが、ふつうは19Lのところを小分けしてくれる業者さんがありましたので、購入しました

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写真は、テスト中
左がガルバリウム鋼板に2度塗り、右がルーフィングに1度塗りと2度塗り
ガルバは熱伝導して裏面の効果はよくわかりませんでしたが、ひっくり返して置いておくと、塗装表面は明らかに温度が低く、しっかり断熱してるのがわかりました
ルーフィングは、裏面が全く熱くなっていませんでした
これは使える
無塗装のガルバリウムをデザインとして生かしたかったので、
ガルバの裏面に塗るか、ルーフィングの上に塗るかと考えて、効果が違わないなら塗りやすいルーフィングへ、ということにしました
ほんとうは、ガルバリウムの表面に塗るのが遮熱効果(熱反射率99.61%!)も活かせて最適なのですが、デザインを優先して、ひとまず遮熱効果は諦めました
住んでみて、あまりに暑ければ塗ろうと思います

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ルーフィングの表面がざらざらなので、それを埋めるように、刷毛で塗っていきました
速乾性なので、待ち時間が短くていいです
3層塗り重ねました
塗り重ねることで、層と層の間に隔壁が形成されて、断熱効果が上がるそうです

効果のほどは、コーティングの有る無しを比較することは出来ませんが、
炎天下で明らかに室温が低いことを実感できます
暑い時には、家の中のほうが快適です
クーラーなくてもなんとかなりそうです
逆に、屋根の上、ガルバリウムの表面はかなり熱くなります
洗濯物がよく乾きます
ドライトマトでも作るとよさそうです
屋根の層は、上から
ガルバ→ルーフィング(厚)→ルーフィング(薄)→野地板
です
このあと、野地板の下(室内側)に薄い断熱材を張る予定です

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→張りました
プチプチ(エアーキャップ)をアルミでサンドイッチしたような断熱材をいただき、それを野地板の下(室内側)にはめ込みました
よくホットカーペットの下に敷くようなやつですが、それよりもかなり頑丈に出来ていて、アルミなど手が切れそうで、ロールにも出来ないほどです
熱くて裸足で歩けないほどのガルバリウムの熱が、ほんわか暖かいくらいまでに断熱しています

結露防止
家全体を断熱したり、中で薪ストーブを焚いたりとかすれば、室温と外気温に差が出来ます
すると心配なのが、結露
一般の住宅でも難題と言っていいでしょう
これも、「セラミックカバーCC100」で防げるかな、とやってみました

結露と言えば、窓
実験的に、天窓のベースに塗ってみました

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塗ったのは冬だったのですが、素手で触ってもひやっと感じない

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窓のフレームには塗ってないのですが、そちらは簡単に結露します
が、ベースは結露なし
ベースと接しているフレームも結露なしです
すごいかもしれません

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換気扇のフードの土台にも塗りました

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裏表にバッチリ塗り重ね、結露なしです

まだ家はドアもない状態で(つまり外気とつながっている)、暖房も入っていないので、結露は少ない状態ですが、コーティング材の効果は確認できたので、今後が楽しみです

この塗料、ほかにも色々役に立ちそうです
200℃までの耐熱性もあるので、ストーブまわりの保温や火事・火傷防止などにも使いたいと考えています

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