About プロジェクト

南三陸焚き火小屋プロジェクトは、宮城県南三陸町に「焚き火小屋」を建て
火とともに暮らし、ほんとうの豊かさを追い求めよう、という個人的プロジェクトです。
「焚き火小屋」は、島根県出雲市に「しまね自然の学校」の施設として存在します。
その焚き火小屋から大きな影響を受け、これからの暮らしを築くひとつのモデルとし、わたし自身の「焚き火小屋」を豊かな風土の中に持ちたいと願いました。
プロジェクトは個人的なものですが、めざしたいのは、風土の中にあるものを活かして豊かで幸せな暮らしを築くこと。これは地域の自然や隣人との関係のなかでしか実現できません。
東日本大震災をきっかけに出会った南三陸町で、ずっと守られ続けてきた豊かな風土、今も守り続けている方々とともに、こころ豊かな暮らしをしたいと思いました。
震災からの復興や、社会が直面している多種多様な危機に、風土とともにあるこころ豊かな暮らしが何らかの助けになることを願いつつ。。

About This Site

この「南三陸 焚き火小屋プロジェクトの」Webサイトは、自分なりの取り組みや、プロジェクトの中の小さなプロジェクトなどを紹介していけたらと考えています。
作文が昔からどうにも苦手です。
なかなか筆が進みませんが、ゆるゆるとおつき合いくださればと願います。

About Me

地球環境を守る仕事がしたい。子どもの頃からそう思っていました。
大学を出て気象庁に就職し、転々と転勤をしながら暮らしました。
安定して、幸せな暮らし
のはずが、どこか納得できないものが心の底にありました。
国民の命や財産を守る気象庁の仕事はやりがいがあり、自然と関わっていられて好きでした。
転勤も、旅では出会えないその土地のあれやこれやに出会えて悪くないと思っていました。
だけど、どこか納得いかないものが心の底にありました。
根無し草の生活。
稼いだお金でささやかな”幸せ”を買うような生活。
お金では買えない幸せを求めてか、自然の中をわずかな荷物とともに旅することに夢中になりました。
趣味は、レジャーとは言い難い、ちょっとワイルドなアウトドアです。

仕事で南極に1年3ヶ月いたことがありました。
南極の自然はとても美しく、厳しいものでした。
そこで暮らすには、たくさんの燃料や食料、資材や機材を持込まなければなりませんでした。
石油で発電し、その熱で暖房や造水を行い、基地の中はとても快適でした。
それがなければ、生きて帰ることが不可能な、厳しい自然の中で。
南極は、人が生きるために最低限必要なエネルギーや物資をわかりやすく教えてくれました。
排出されるゴミや汚水などの処理も基地内で行いますから、それもわかりやすく教えてくれました。
29人の越冬生活は、それぞれが協力し、共に食べたり遊んだり、そういうことの大切さも教えてくれました。

福島地方気象台で働いていた時に、東北地方太平洋沖地震が発生しました。
何かしなければと思っていたところ、島根の岡野さんが震災直後から被災地でもつくれるロケットストーブの情報を発信していました。
それを現地に届けよう、それが私の出来ることでした。
ロケットストーブは、南三陸町で爆発的に受け入れられました。
津波という自然災害で多くを失ったけど、南三陸町はとても豊かな自然に恵まれたところでした。
海から数kmで町界となる分水嶺に囲まれた町。山里海のそろった町。
ライフラインの途絶えた被災宅や避難所、仮設住宅などを訪ね、たくさんの人と出会い、
津波の体験談、震災以前の暮らし、震災で気づいたこと、、
ロケットストーブを囲みながら、たくさんのお話を聞くことが出来ました。
震災は、暮らしと共にある自然や人間関係について多くを教えてくれました。

ロケットストーブという調理用薪ストーブは、燃費や使い勝手がよく、豊かな森林に囲まれた南三陸では、どこでも簡単に焼き芋やケーキやピザなど作ることが出来ました。
ロケットストーブに火を入れると、そこに自然と人の輪ができ、仮設住宅の間であろうと、どこであろうと、お茶やお漬け物など持ち寄って”お茶っこ”の場になりました。
津波で被害を受けなかった畑の野菜で作ったお漬け物の、なんと贅沢なことか。それに代わるものをわたしは持っていないと思いました。
本来的な幸せとか豊かさといったものが、そこにあると感じました。

南極で渇望した恵み…太陽の光や、森林、水、土、花、山の恵み、、
それらが日本に、南三陸には豊かにありました。
南極が教えてくれたのは、
人は自然に生かされているということ。
わたしたちが大切にしなければならないのは、豊かな自然をずっとずっと守り続けること。
南極では、石油の火が命をささえてくれました。
しかし、地球が数億年をかけて蓄積した石油を、今人類が掘り出し枯渇させる勢いで利用することは、地球のバランスを大いに欠く行為だと思います。
日本の大変豊かな森林は、それを守るための培われた知恵とともに、世界的に見てとても稀なものです。
恵まれた自然環境を生かしてこそ、ほんとうの豊かさがあると思います。
日本独自の自然環境に培われた暮らしや文化の中にこそ豊かさがあると思います。
次の世代、その次の世代と、豊かに暮らすためには、自然環境との関係を良好に保っていかなければなりません。
そのきっかけのひとつとして、暮らしに火を取り戻さなければならないと感じました。

お金やモノで豊かさを測る社会では、人はいつまでたっても幸せになれない。
人という動物も、進化の過程で適応した自然や、作り上げた社会の中でこそ、豊かに快適に暮らすことができるはずです。
暮らしの火を焚くことで、里山など自然との関係、隣人との関係、衣食住について、ほんとうの豊かさとは何かに気づき大切にすることが出来るのではないかと考えました。
南三陸町という恵まれた自然環境のなかで、それを生かして、豊かで幸せな暮らしを築こう。
エネルギーは、山にいっぱいある。
電気や化石燃料をたくさん使わなくとも、豊かに暮らしていける。
自然は、しくみをこわさなければ、おいしい食べ物を恵んでくれる。
衣も住も、手を伸ばせばそこにある。
時に地震・津波ややませなど、試練も与えてくれるけれど、それは自然の意思ではない。
助け合い、ささえあって人はこれまでも生きてきました。
ほんとうの豊かさは、これから迎える困難な時代の中で、揺るぎないものとなるでしょう。

2013年春に仕事を辞め、南三陸町に移住することを決めました。
今は、トラックハウスという動く家を島根県でつくっています。
暮らしにほんとうに必要なものだけを、心地よいデザインにまとめて、1.5トンのトラックの荷台に乗せて南三陸に走ります。
あとは、南三陸の風土の中から暮らしを紡ぎだしていこうと考えています。
山里海がそろって豊かな南三陸で、自立した、持続可能な豊かな暮らしを追求したい。
そんな挑戦を「焚き火小屋プロジェクト」として、中心に焚き火小屋を据えて取り組みます。
ロケットストーブやかまど、炉で火を焚き、おいしく楽しい時間を共に過ごしながら。
おいしく楽しく心地よく。シンプルに豊かに生きるために。

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石井ひろこ

わくわくすることが好き。
自然が好き。
食べることが大好き。
火を焚くことが好き。
旅が好き。
計画的に物事を進めるのは苦手。
いきあたりばったりが得意技。
人は好きだけど、人付き合いは苦手。
生まれ変わったら、猫になりたい。。

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